昨年、自作した中華ストーブの燃焼筒ですが、またボロボロになってしまいました。
燃焼筒の損傷はストーブの不完全燃焼を引き起こし、一酸化炭素を大量に発生させるので大変危険です。 警報機が鳴ったときは、かなり焦りました。
前回は空き缶を加工して製作しました。 使用回数は100回くらいかな。
付属品より耐久性がありました。
中華ストーブの燃焼筒を修理してみる
再度、空き缶を加工して作ろうと思いましたが、ドリルでの穴あけが地味に面倒。
ということで、100均で材料を探してみました。
100均で材料を探してみる
かき揚げリングの取っ手の部分をプライヤーで外して丸めるて茶こしに突っ込むだけ。
かき揚げリングの高さが5cmなので丁度いいサイズです。
茶こしの直径も6cmほどなのでジャストフィット。
作成時間5分と超簡単。
さっそく中華ストーブをテストしてみる
旧燃焼塔と比べると高さが2cmほど高くなりますが、五徳を乗せると気になりません。
点火して炎が安定するまで3分ほどです。
残念ながら、オレンジ色の炎が多く不完全燃焼しているようです。
完全燃焼すると「炎が青色」になります。
ストーブの燃焼について考察してみる
失敗の原因が何となくわかってきました。 燃焼塔が温められると、筒内に上昇気流が発生し、燃焼しきれなかった気化した灯油が再度燃焼する。
しかし、上部が網になっているので暖められた空気がそのまま抜けてしまう。 これにり横穴からの酸素の供給量が減り不完全燃焼となるのではないでしょうか。
上昇気流の抜け対策を考える
前述の考察から廃棄予定の旧燃焼筒で蓋を作ります。
空き缶の底の部分です(この空き缶はパーツクリーナー)
下部の横穴からの酸素供給量を減らすために、外した茶こしのネットを内部に入れてみました。
2回目の燃焼テストをやってみる
ちょうどお昼ということもあり、メスティンでラーメンを作ります。
オレンジ色の炎の量が激減しました。 画像だとオレンジ色に見えますが、かき揚げリングが赤くなっている面積が多いです。
3分ほどで青色の炎が安定しました。
若干、オレンジ色の炎が見えるものの、不完全燃焼による灯油臭もありません。
車のリアハッチを閉めて、窓を少し開けて一酸化炭素の発生実験をしてみました。
一酸化炭素チェッカーの数値は安定していて、少し数値がでるものの、上昇することはありませんでした。
茶こしをもう一枚入れるなど、燃焼筒株の穴をもう少し塞いでみても良いかもしれません。
中華ストーブの燃焼塔修理まとめ
中華ストーブ燃焼筒バージョン2ですが、結果的に上手くいきました。
地味に面倒くさい空き缶の穴あけ作業からも解放されました。 素材も、空き缶と違ってステンレスなので、耐久性もかなり向上したのではないでしょうか?
密閉空間(換気口は必須!)での火器の使用は危険なので、気を付けなければいけません。
一酸化炭素中毒防止のため、車内やテント内での使用は換気口の確認と一酸化炭素チェッカーの設置は確実に行わなければなりませんね。
おまけ
メスティンで豚骨ラーメン。 一仕事終えたあとのラーメンは美味かった。
上手くいって良かったです。
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