たまたま目にとまった激安中華製ストーブ1,339円を買ってみました。
ネットのレビューでは「爆発する」だの「使い物にならない」といった評価が多く寄せられている商品です。
このワイルドさがキャンプにピッタリ?
使い方によっては、自作の超小型灯油ストーブとして使うこともできます。
中華ストーブを開封する
いつもどおり薄い段ボール箱をプリプチで包んだで状態で荷着。よく中身が変形せずに届いたものです。
肝心の商品は、値段相応で作りは「ガタガタ」といった方が良そうです。
まず、全体的にチリが合っていない。五徳もピン留めのみでカタカタと音がします。
火力の調整用ツマミは動きが硬い。
まあ、1339円ということなんで許せます(笑)
中華コンロに点火してみる
灯油を入れて芯に灯油を吸わせた後に五徳、カバー(2分割式)を外して点火します。
20cmほどの火柱が上がりススが出たので、ススが出ない程度につまみを絞ると3分ほどで炎が安定して青白い炎になりました。
点火時の注意点
- 灯油を入れた後は十分に芯に灯油を浸透させる。
- 芯は受け皿から5mmほど出しておく。出し過ぎると炎が高く上がって危険なため。
- 燃焼壁と五徳をセットしたら、ススが出ない程度までつまみをしぼる。
- 複射熱によってタンクの温度が上がり、灯油の気化量が増えると炎が自然と大きくなります。点火後5分程度は様子を見てください。油断するとススが発生します。
燃焼壁を改造してみる
燃焼壁のカバーが分割式なので素早く装着できるように針金で一体化してみました。
手早く作業することができるようになっりました。
中華ストーブにヒーターアタッチメントを装着
中華製コンロを暖房ストーブ化をしてみます。
ヒーターアタッチメントは大きく分けて2種類売っているようですが、大きいサイズの方にしてみました。1190円と安い。
大きいサイズにしたのは、コンロという製品の特性上、熱が上方向に向かいます。熱の抜けが悪くなると、下部のタンクに熱がこもり燃圧が上がると考えました。
ヒーターアタッチメントがギリギリ入るサイズなので、ずれることがありません。
上にクッカーを置くことも可能です。心配ならビス止めすると良いかもしれません。
超小型灯油ストーブとして使ってみる
早速、この「超小型灯油ストーブ」をキャンプに持ち込んで車中泊で使ってみました。
スキレットを2つ乗せてみました。少しガタツキはありますが、五徳の耐久性は十分。ただし、熱が下に反射してタンクが過熱されるので長時間使用する場合はもう少し高さがある五徳を使った方が良いようです。
ヒーターアタッチメントの上でも調理が可能でした。アタッチメントを外した場合に比べて、火力は下がりますが、10分ほどで水を沸騰させることができました。
お湯を沸かしながらの暖房も機能しました。火力を上げると灯油臭が強くなるので注意が必要です。
超ローコストで運用が可能な火器
手間の掛かる中華ストーブですが、超ローコストでの運用が可能です。
0.5Lの灯油で一泊(食事3回)のキャンプくらいなら使えますので、単価にしてみれば数十円になります。
灯油なのでガソリンに比べて安全で簡単に手に入りますし、携行は500mlの蓋つきのアルミ缶コーヒーの空き缶も使えます。
中華製ストーブを使うときの注意点
- 一酸化炭素中毒を防止するため、テント、車内で使用する時は常に換気する。
- 一酸化炭素チェッカーを使用する →【激安】一酸化炭素チェッカーを検証してみた
- 就寝時は必ず消火する
- 空焚きを防ぐため、使用前に十分に灯油を入れておく
何回か使用しましたが、とろ火で5時間は使えます。 - タンクにパッキンが無いので揺れると灯油がこぼれます。収納時は灯油を少なくしておく
- ツマミを絞ってもすぐに火は消えません。一番下まで絞って、数分待つと消火します。
- 急ぐときは、炎が極小になったら「ゆっくり」と息を吹きかけて消火する。火が強い状態で息を吹きかけると酸素量が急激に増えて「ボッ!」と小爆発する事があります。
中華ストーブはあまりおすすめしない
以上のようにかなり使いにくい製品であること。使い方によっては大変危険です。
使用時は気が抜けない(笑)
手間が掛かるのが好きって人向けですね。
使っていて気が付いたこと
2021年5月 追記
消火時に「息を吹きかける」と記載しましたが、先日「ボンッ」といきましたw
消火はあくまでも「火が極小」で軽く息を吹きかけることが大事です。
2022年2月 追記
止めピンを使ってリフレクターを追加しました。 反射式ストーブのように手前に伝わる熱量が増加します。
これで超小型灯油ストーブとしても使えるようになります。
又、上部の五徳パーツを底面にはめ込むと台座になります。
底部に隙間ができる事により、燃料タンクの温度が下がり不用意な失火を防ぐ効果がありました。
タンク下部からの失火の様子です。 タンク内に熱が伝わって少量の灯油が気化して漏れ出す。そして発火(灯油は70度)しています。
【格安キャンプギア】中華ストーブの失火の原因考察と対策をしてみた
100均ダイソーで販売されているステンレス製の鍋敷きを使ってみました。
ピッタリサイズです。 耐荷重に対応しタンクの熱も逃げるので、効果抜群です。
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